ケニア人に近づくための体幹連動トレーニング
前の記事(ケニア人と日本人の走る仕組みは全く違う - ランニング言いたい放題)でケニア人の走り方は日本人と全然違うという説明をしましたが、今回はどうすればその走り方になれるのか私の考えを述べたいと思います。
ケニア人の走り方・体の使い方は太ももから上半身にかけての部分に特徴があります。
体幹の、背中やお尻の筋肉が連動して働くことにより背骨がまるで弓のようにしなって体を前に出しています。
この動きは意識したところでなかなかできることではありません。
(もし意識するだけで出来る人がいたとしたら超一流のアスリートになれるでしょう)
特に日本人の生活文化にはこうした体幹の動きをする機会が全くほとんどないため、難しいと思います。
これは要するにケニア人の肉体が生来から優れているという話ではなく、単に特定の生活文化環境下における身体能力に与える影響がたまたま走ることに向いていただけです。
なので日本人もトレーニングによって意図的にケニア人のような体の使い方を身に着けることは確実に可能で、その延長線上にケニア人の走り方があると私は考えています。
では、日本人がケニア人のように体幹を動かすためのトレーニング方法は何なのかというと、インターロックトレーニングです。
このトレーニングはトニー・ティーこと故七類 誠一郎氏が発案しました。
目的は黒人のリズム感や動きを身に着けることにあります。
(こちらの記事に詳しい解説があります:インターロックについて教えていただきたいです。 | BASKETBALL and LIFE UP)
動画ですとこちらになります。
これを続けるだけで十分効果があります。
元々はアフリカンのようにダンスが踊れるようになるために作られたトレーニング方法ですが、他のスポーツにも幅広く応用可能な、体をうまく使うための基礎的技術トレーニングになっています。
私もこのトレーニングをやって1ヶ月あまりでランニングフォームに変化を感じはじめ、その時点のレースではストライドが前年から5cmほど伸びていました。
(同一のランニング用GPSウォッチによる計測なので、なかなか信頼できるデータだと思います)
またトレイルランニングのタイム、特に下りが明らかに速くなりましたし、体つきも変わりました。
何よりランニング人生20数年の間で全くやったことのない異色のトレーニングだったので、初めは全くできませんでしたが出来るようになるととても楽しいです。
道具もいらず、自宅で手軽にできる点も高評価です。
皆様も試してみてはいかがでしょうか。
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