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ケニア人のフォームやベアフットランニングについて書いてるブログです@須合拓也

歴史と食から見る日本人の武器は「超長距離」

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今回のテーマはケニア人を招待したり、逆に私や他の日本人の方がケニアに行って気が付いた、歴史と食事から見るケニア人と日本人の違いと日本人の武器について書いていきたいと思います。

 

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2018年5月20日(日)に開催された第7回飯能ベアフットマラソンではケニアのニャフルルから、地元のランナーを1人招待しました。

昨年に引き続き、ケニア人の招待・接待に関わったのはこれで2回目になります。

(ただし、私がしたことは招待に関する書類作成やランチの付き添いなど簡単なものです。私は英語も拙いので、本当に大したことはしておりません)

 

ケニア人を招待して何が一番困るかというと「食事」です。

 

2人招待して1・2回ずつ飲食店に案内したのですが、食べる選択肢が少ない。

ケニアには無い食べ物・料理が多すぎてケニア人はほとんど食べないのです。

 

ケニアに行ったときに現地のランナーに日本食を一緒に食べようとしたときもそうでした。

海苔も味噌も酢飯も食べないし、食べても一口でやめます。

冷たい飲み物も好きではないケニア人が多いです。

 

料理を任せると味付けは「塩」のみになりますし、彼らの主食である「ウガリ」は私からすると味のない、重くどっしりとした蒸しパンもどき、といったところです。

(なおウガリに海苔を巻いてところ食べやすくなって意外とおいしかったです)

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ケニア人は食事に対して、味に無関心かつ不寛容な傾向があります。

 

では、日本人はどうかと言うと、まず私はケニアに行って食事に困ったことはありません。

幸いにも食事にあたることもありませんでした。

他の日本人の方も食事で好き嫌いはあれど、基本的には食事は皆さん食べられていました。

 

日本人はケニア人に比べると食事に対する寛容性は高いです。

 

何故このような違いがでるのでしょうか。

 

これは人類の進化の歴史から推測しました。

ここからはアフリカ単一起源説(人はアフリカから世界中に伝播していったという仮説です)を正として話を進めます。

 

現生の人類はすべてアフリカから端を発したと言われています。

なので元をたどればケニア人も日本人もアフリカから生まれています。

 

ケニア人はずっとアフリカで生きてきた人類です。

 

ケニアがどういう場所かというと、大地が豊かで、農業に詳しい方の話によるととても良い土壌をしているそうです。

調べたところ、ケニアの土壌はニティソル(Nitisols) というらしく、非常に良い赤土だそうです。

(参考リンク:アフリカの土壌の特徴

赤道直下で日照もよく、かつ高地でありながら乾季でも水がなくなることはないほどに水源もあります。

そのため野菜や果物の栄養価も高いです。

ウガリも味はイマイチでしたが、栄養価は高いように感じました。

ついでに言うと鶏卵も栄養豊富で殻が固く、非常においしかったです。

 

また、ケニア人はずっとアフリカにいた人類なので、経験してきた食品の種類は多くありません。

つまり食べ物に比較的困らなかったことが推測されます。

 

対して日本人はどうかと言うとアフリカを出て、遠くこの極東まで移動してきた人類です。

 

長く厳しかったであろう移動では、とりあえず何でも食べて消化・吸収できないと生き残れなかったでしょう。

そのため消化器官が発達し、胴長になったのではないかと考えられます。

日本人は生もの、キノコ、海藻、発酵食品、両生類・爬虫類や虫までおおよそ何でも食べれることこそがその証左でしょう。

遺伝子的に近い中国人も何でも食べることで有名ですね。

 

両者を比べると弱点や武器がはっきりしてきます。

 

手足が長いケニア人は跳躍能力や疾走時の効率において優れています。

また腸が短い分、おそらく食物が体内に留まる時間も短いので、体幹を動かしやすい傾向にあるでしょう。

その反面消化能力やエネルギーの貯蓄量に難があります。

 

日本人は胴長で手足が短いため、ケニア人に比べると跳躍能力や効率は劣ります。

腸が長く、消化・排泄するまでに時間がかかるため、体幹をあまり動かさないような運動習慣が身についたのでしょう。

もしかしたら、日本舞踊や盆踊りのような体幹をあまり使わない踊りが文化として根付いたのは、これが原因かもしれません。

 

ただし、消化機能は強いです。

例えるなら、タンクは大きく、ハイオクでもレギュラーでも軽油でも、なんなら重油でも動けるといったところでしょうか。

なので速度が遅めな超長距離には強い。

 

これこそ日本人の弱点であり、同時に武器でしょう。

これがあるからこそアフリカから日本まで私たちの祖先は生き残れたのではないでしょうか。

 

事実、100kmウルトラマラソンの世界記録は日本人の砂田貴裕氏ですし、日本人と遺伝子的に近いグループにある民族には、ワラーチで有名な、あのタラウマラ族もいます。

(ネット上に数ある写真を見る限り、タラウマラ族も足はケニア人の様に長くはない)

 

こう考えると日本人もなかなか悪くはないのではないでしょうか。

 

確かに体のスタイルはあまりよくはないかもしれませんが、我々の祖先はまっとうにたくましく生き残ってきたのであり、そのポテンシャルはケニア人に決して劣るものではありません。

少し方向性が違うだけです。

 

スポーツにおいて己を知ることは極めて大切です。

そして自身の要素は祖先のルーツの影響をかなり大きく受けていることは間違いないでしょう。

 

まさに”人に歴史あり”ということだと思います。

 

ただ、ケニア人の体幹の動きを日本人が出来たら、それはそれで面白い全く未知の化学反応が待っていると思うので、引き続きケニア人に近づくためのトレーニングは続けていきたい次第です。