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ケニア人のフォームやベアフットランニングについて書いてるブログです@須合拓也

日本人ランナーが踵接地になりやすい2つの条件

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普段、他の人が走っているとついついその姿を目で追ってしまいますが、見ているとほとんどの方は踵接地のランニングフォームとなっております。

これは一般的な市民ランナーでもレベルの高い学生ランナーでもほとんど変わりありません。

 

今回は日本人ランナーが踵接地になりやすい2つの理由について書いていきたいと思います。

 

まず、理由の一つ目は普段の走る環境がアスファルトやトラックなど平らで整地されていることです。

 

以前、このブログでケニア人がフォアフット走法になる理由という記事でも触れましたが、踵から接地してつま先まで抜ける走り方が出来るのは地面が均されて平らでないとできません。

その証拠に日本人でも階段の上り下りで踵から接地する人はほとんどいません。

ほとんどの人は階段では足の前の方で接地します。

 

これは階段の幅が狭く、踵からつま先まで抜ける長さがないからです。

特に降りるときですが、足場が限られた場所では不安定な踵から接地するとバランスを崩しやすいので、本能的に接地面積が広く安定する前足部でつこうとするのでしょう。

 

言うまでもなく、日本の平らな地面状況はすべて人が作り出したものです。

人は元々自然の中で生きていた動物の一種なので、不規則で不安定な、いわゆる自然な地面状況上では多くの人が踵接地ではなかったのではないかと私は考えます。

 

つまり、「踵接地になるのは整地された環境に適応した走り方を学習した結果」ではないか、ということです。

 

現にいまだに日常生活用路が草原のあぜ道や大きな石だらけ道ばかりであるケニア・ニャフルルのランナーたちは皆、踵接地ではありませんでした。


日本の道路で舗装化が進んだのは1960年代後半のモータリゼーションの始まりからだそうです。(舗装 - Wikipedia

もしかしたら意外と昭和中期くらいまでの日本人の走り方はほとんど踵接地ではなかったのかもしれません。

 

二つ目の理由はランニングシューズです。

 

現代のランニングシューズは踵の下にクッションがあるうえに、踵をしっかりとホールドしてくれていて、かつ接地面積も本来の踵よりも断然広くなっています。

 

要はシューズを履いていると踵から接地しても”安定”できるのです。

 

また、面積が広くなることで圧力が踵から接地しても痛くないという側面もあります。

同じ体重で同じ速度で走るのであれば接地面積が広い方が圧力は少なくて済みます。

そしてクッションの存在は踵への衝撃を分散してくれるために痛みをさらに消失させてくれます。

 

裸足では踵から接地することは難しいです。

何故なら”痛い”からです。

 

踵から地面につくと衝撃がダイレクトに骨や膝などの関節部に伝わってしまいます。

しかも面積が踵は狭いので圧力も高く、より痛く感じます。

 

前足部から着くと足のアーチに関係する細かい多くの腱やふくらはぎにあるアキレス腱が伸びることによって衝撃を吸収してくれます。

また前足部は踵に比べて面積が広いので圧力も少ないです。

 

なのでアスファルトの上であっても裸足、もしくは裸足に限りなく近いベアフット系シューズを使うと踵接地がし辛くなります。

 

私自身もランニングシューズを使用していた時はどうしても踵の外側がすぐ削れていました。

ベアフット系シューズで走っているここ数年は踵はほとんど減らなくなりました。

減るとしても踵の真ん中あたりだけです。

(注意:前足部から着地しても踵が地面につかないわけではありません)

 

私の周りでもベアフット系シューズ或いはベアフットランニングをしている方はほとんど前足部から着地しています。

それも1人2人ではなく、数百人単位です。

その中に踵接地の方はいたかどうか思い出すのも難しいくらい少ないです。

さて、ここまでで踵接地になりやすい2つの条件を書いてきましたが、日本人で上記二つの条件に当てはまらない人がどのくらいいるのでしょうか。

 

ここまで読んでいただいたならお気づきだと思いますが、この2つの理由はAND条件です。

この2つが揃うと踵接地になりやすくなると考えられます。

逆にこの二つの条件のどちらか一方でも外れると踵接地でなくなる可能性が高いです。

 

そして日本人ランナーのほぼすべての方が2つの条件に当てはまるので、踵接地が圧倒的に多くなっているのでしょう。

(つまりこれは日本人に限らず、条件を満たしていれどんな人でもそうなりやすいということでもあります。決して日本人だから踵接地になるということではありません)

 

一つ留意してほしいことがありますが、あくまで2つの条件が揃っていると踵接地になりやすいということで、必ずしも条件に当てはまる全ての人が踵接地になるわけではありません。

 

同条件下でも違う学習をする人は必ずいます。

 

日本人ランナーでシューズを使い、トラックやアスファルトの上でばかり練習していても前足部から接地するランナーを一定数見たことがあります。

割合は少ないことは少ないですが、いないということはないです。

 

ただ、この条件を満たしていると多くの人は踵接地になりやすいといった仮説だとご理解いただけると幸いです。