ランニング言いたい放題

ケニア人のフォームやベアフットランニングについて書いてるブログです@須合拓也

ケニアの高地トレーニングで”技術”も身に着けてはいかがでしょうか

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今回はケニアでの高地トレーニングの効果について自身の体験から考えたことを書いていきたいと思います。

始めはまず私の経験談です。

裸足ランニングキャンプ(HADASHi RUNNING CAMP | NYAHURURU)があるケニアのニャフルルは人口が3万人ほどの小さな町で、草原や湿地が多く、標高はおおよそ2200~2300mあります。
朝は気温が低く、6℃くらいの日もありました。
日中は25℃前後、高くても30℃いかないくらいで、非常に過ごしやすいです。

ただし、標高は高いため心肺への負荷は高いです。
個人的には”動きに制限がかかる”感じでした。
リミッターがかけられるといったところでしょうか。
ジョギングをしてもペースは上がらないし、無理やり平地と同じペースを出すとすぐ息切れしだすといった状態でした。

現地の土のトラックでケニア人ランナーの1000mインターバルについていったところ、3分00秒ペース1本で精一杯でした。
走り終わった直後は頭が痛かったですが、日常生活中に高山病のような症状はありませんでした。

同じくケニアに行った他の方は高山病のような症状が出る方もいました。
一番ひどい方だと安静時心拍数が120拍/分前後で歩くのも辛そうでした。
その方は年齢こそ上の方でしたがトライアスロンもされており、決して身体能力が低いわけではありません。
元々の体質も関係してくるのだと思います。
そういった症状が出るかどうかは人それぞれなので、この点だけ見ると高地トレーニングは相性にかなり左右されるかもしれないと感じました。

また眠くなりやすいことと、普段より多く寝ても体力の回復も少ないように感じました。
疲れやすい上に回復しないので、体調も崩しやすいといったところです。

乾燥していることも地味にダメージありました。
肌がカサカサになって紫外線も強いので、日焼けはかなり痛いです。
乾燥と日焼け対策は必須です。

さて、経験から来る感想だけをつらつらと書いてきましたが、ここからはちゃんと分析していきたいと思います。

高地トレーニングの効果は一般的に心肺機能の向上に集約されています。
(参考リンク:高地トレーニング

つまり同じ練習をしていても高地である方が心肺への負担が大きいために、より強くなるといった単純な構図です。
その為高地から平地に戻ると2週間ほどで効果はなくなってしまうというのが通説のようです。

そのため、記録を狙う大会に合わせてスケジュールを組んで取り入れるのがセオリーになっています。
費用対効果を考えると一般のランナーには縁が無いかもしれません。

ただ、私が注目しているのはそれ以外の効果です。

ケニアのニャフルルは高地である上に練習環境がほとんど不整地、クロスカントリーになっています。
つまり心肺的に高負荷である上に、地面も平らではないため走りにくく、更に負担がかかるようになっています。

このような環境下では人はなるべく効率的に走るように、無駄な動きをしないように促されるのではないかと考えています。
つまり体を上手く使う技術が身につきやすいのではないかということです。

平地であればかなりスピードを上げないと負担に感じませんが、ケニアでは普段よりもかなり遅いスピードでもきつく感じます。
同じように負担に感じていても、動作のスピードが遅い方がより動きを意識しやすいでしょう。

極端に言うとケニアでは高地である上に不整地なので、歩くだけでもきつく感じますが走るより歩きの方が動作が遅いので修正も容易で、体を上手く使う技術が身につきやすいということです。
間違えるとすぐ辛くなってくるので、修正してまた試してみる「トライ&エラー」が短時間で繰り返せます。

高地トレーニングによって技術を学ぶという考え方には大きなメリットがあります。
それは効果が長続きするということです。

先に書いた通り、高地トレーニングの心肺機能における効果はかなり一時的なものです。
しかし、身に着けた技術は平地に戻っても忘れない限りは効果が続きます。
これはものすごいメリットではないでしょうか。

また、技術に焦点を当てるもう一つのメリットとしては高地で必ずしも厳しいトレーニングをする必要がないというところです。

高地では慣れない環境負荷により体調を崩してスケジュール通りに練習できない場合もあります。
そんなときでも技術を身に着けることを目標とするなら、極論歩くだけでも練習になります。
厳しいインターバルを必ずしもする必要がないのです。

ここまで高地トレーニングについて私なりの考えを書いてきましたが、技術とはかなり抽象的な概念なので、やはりメインは心肺機能の向上にあると思います。
ただ、せっかくお金と時間をかけて高地トレーニングを行うのであれば単に心肺機能を鍛えるだけでなく、技術も向上させるという副次的な目的もあった方が有意義ではないかという提案です。

昔のケニア人やエチオピア人は同じ環境でさらに裸足で走っていたというのは有名な話です。
そのような条件では身体能力はもちろんのこと、走る技術も高くなって当然でしょう。

私も現地で裸足になって歩いたり走ったりしましたが、4年少々の裸足歴では全然歯が立ちませんでした。
心肺が辛くないときでも、ケニア人のランナーに比べて明らかに不整地での走り方が下手で無駄に消耗していました。
問題は身体だけなく、技術不足も確かにあります。
その経験から体の使い方も磨かねばならないと感じています。

次に走るときは彼らに少しでも近づけるように工夫を重ねていきたいです。

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