ランニング言いたい放題

ケニア人のフォームやベアフットランニングについて書いてるブログです@須合拓也

大迫傑選手のフォームはケニア人に似ているのか?

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今、日本トップクラスのランナーで、アメリカのオレゴンプロジェクトに所属している大迫傑選手のランニングフォームが、ケニア人とどれだけ似ているのか考えを述べたいと思います。

 

まず初めに一つだけ訴えたいことがあります。

大迫傑選手のレース中の動画が少なすぎることです。

 

これが世界トップクラスの選手なら色んなアングルから走っている姿を取った大会公式の動画が沢山あるのですが、大迫選手に限らず日本人選手の動画は日本選手権ですら観客席から一般の方が撮った1アングルの映像がほとんどで、ほぼ分析が難しいです。

 

きちんとフォームを分析するからには前や左右、後ろから動きを確認しないと私には難しいです。

(できれば腰の高さあたりからであれば言うことはありません)

 

世界レベルは見放題で日本人トップクラスは公式映像無しとは、日本陸上競技連盟に物申したいところです。

 

大迫選手の場合はかろうじてアメリカ?の映像らしきものがあったので、主にそちらを参考にしました。

若干のデータ不足感は歪めませんが、分析していきたいと思います。

 

大迫選手は元々の身体的特徴がケニア人に近いところがあります。

日本人平均より明らかに長い足と小さくて後頭部が出っ張った頭などがそれにあたります。

(参考:ダンスはケニア人に何を与えるか - ランニング言いたい放題

 

要するに元々フォームが似通りやすいと言えると思います。

 

ではランニングフォームも見ていきます。

www.youtube.com

 

先ほど書いたアメリカの2016年のOregon Relaysの動画と思われるものです。

 

走り方でも大迫選手はケニア人と似ている点がまず1つあります。

それは腕振りの肘の角度です。

前の記事(ケニア人は胸で腕を振る? - ランニング言いたい放題)でも触れたとおり、ケニア人は腕をたたんで腕を振ります。

これは体幹から動いて腕を振っていると自然になると考えています。

肘が開くと腕振り時のモーメントが大きくなり、その分反動も増えるので、体幹を固めないと体全体のバランスを崩してしまいます。

 

大迫選手は肘の角度がケニア人と非常に近い角度で、彼が体幹から動いて走っていることが予想できます。

(ただし、必ずしも肘の角度が閉じていれば体幹が動いているとは限りません)

 

また、動画を見た限りでは前傾姿勢気味であることやストライドの長さ、フォアフット走法であることも似ているでしょう。

実際に測定器具で測っているわけではないので断定は難しいですが。

 

ここまでは似ている部分を上げてみましたが、今度はそうでないところを見ていきましょう。

 

ケニア人の体幹の使い方を大雑把に絞ると以下の3つになります。

  1. 推進力
  2. 衝撃吸収
  3. 重心コントロール

このうちで大迫選手にほとんど見られないのは「3.重心コントロール」です。

これは体幹で重心を制御し、推進力を上手く速度に変換したり倒れないようにバランスをとったりする技術を指しますが、これがありません。

 

たとえば大迫選手の走りには”ルディシャの振り子”の動きが見られません。

体幹が脱力しつつ、左右のバランスをとる動作がないのです。

 

また、前傾姿勢もケニア人やアフリカ系の選手に比べると角度が浅いです。

(動画の7:00あたりを参照)

www.youtube.com

前傾がケニア人のような角度になっていない理由としては、背骨周りの脱力ができていないこと、体幹から主導して上手く推進力を活かせていないことが考えられます。

(こちらはまだ記事にまとめていないため、後ほど上げていきたいと思います)

 

そして脱力が出来ていないこと、及び体幹に軸が出来ており固定的なことから、衝撃吸収も出来ていない可能性があります。

体幹、背骨に沿って1本の軸が出来ている場合は体幹をバネの様に使うことは困難です。

 

先に書いた体幹で腕を振っている点についても、ケニア人は体幹のバネを縮める(衝撃吸収)ことにより弾性エネルギーを発揮していますが、大迫選手の場合はそうではなく、主に体幹の筋肉を使うことによってそのような動きを出しているのではないでしょうか。

 

まとめますと、体幹の筋肉を動かして推進力を生みだしていると予想は出来るが、ケニア人的な体幹をバネとして衝撃吸収と同時に弾性エネルギーによる推進は恐らくできておらず、また体幹による重心コントロールも見られない、といったところです。

 

ただ、平均的な日本人に比べると腕や下半身だけでなく、体幹部分も有効に使えているとも言えます。

日本トップレベルでは大迫選手ほど体幹を使えている選手は少ないと見受けられます。

 

ポテンシャルもおおよそ日本人離れしているので、もしかするとインターロックトレーニングをしたら体幹の使い方はすぐにケニア人的な動きが出来るのではないでしょうか。

ランニングフォームは選手自身の骨格や筋力、感覚、経験など様々な要素が複雑に絡み合って構成されているため、安易に変えるほうがいいとは言えませんが、大迫選手がルディシャのように動けたらとても面白いのではないかと考えてしまいます。

 

大迫選手のより詳細な身体データがあればより詳しく妄想できるのですが、今回はこんなところでしょうか。

 

長々とお付き合いいただきありがとうございます。

 

!次回予告!

「ベアフット系シューズまとめて勝手にレビュー(仮題)」

どうぞお楽しみに?

 

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