ランニング言いたい放題

日本ベアフットランニング協会公認コーチ、Vibram FiveFingers トータルアドバイザー。走るのが好きな人|裸足で走ったりケニアで走ったり|メインテーマは『ケニア人ランナーの動きの再現』です。お問合せ:hadashi.rc@gmail.com。by須合拓也

薬にも毒にもならない食事

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人が生きていく上で食事というのは欠かせません。

そしてアスリートにとってはより重要と認識されています。

ただ、その重要さがどれほどのものなのか考察されているところをあまり見たことが無いです。

 

今回はアスリートにとって食事の重要性を考察したいと思います。

 

 

人にとって食事というのは栄養摂取の一面があります。

人は栄養を摂取することによって生活の中での行動のエネルギーや基礎代謝、新陳代謝を行っています。

運動量の多いアスリートはそうでない人より、必然的により多くの栄養を、つまりより多くの食事を必要とすると考えられます。

 

ただ、まず一つ言えることは食事のみの影響によって競技能力が上がることは基本的に無い、ということです。

これだけ聞くとちょっと受け入れ難いと思われるかと思いますが、それほど変な話ではありません。

 

要は、普段運動をしない人が単にどんなに良い食事を摂ったところでスポーツでのパフォーマンスが向上することは通常あり得ません。

もし摂取しただけで向上するなら、それは所謂ドーピングです。

ドーピングはスポーツにおいては禁忌ですし、まさに薬にも等しい効果のある食事であれば、薬のように副作用があると考えていいでしょう。

それはもう食事とは言えませんね。

 

私は必要な十分に栄養が取れるのであれば細かい食事の内容は何でもいいのではないかと思います。

ただし、何でもいいと言っても余計なものはなるべく摂らないほうがいいです。

ここで言う余計なものとは、本来食品に入っていなかった着色料や保存料などの添加物です。

添加物は体に悪いものもあればそうではないものもあると思いますが、もともと自然界になく、人間の体には不必要なものなので摂取するのはそれ自体が無駄ですね。

(今の生活だと添加物の入っていない食品だけを摂るのはなかなか至難の業ですが)

 

私は基本的に体に悪い食品は存在しないと考えています。

例えばフライドポテトはファーストフードで一般的には体に悪いとされていますが、厳密には違います。

フライドポテトに使うジャガイモも塩も油も本来体に悪い食品ではありません。

体に悪くなるのはジャガイモが遺伝子操作されていたり、油に変なもの混ぜていたり、或いはフライドポテトばかりを食べすぎたりするから体に悪く働くのです。

 

つまり人間側が悪いのです。

もし摂取して体調を崩すのであれば、それは食べ物ではなく毒です

 

私は食事に特別な期待をしていません。

もっと言うと薬とも毒とも言えるような劇的な効果を求めていません。

 

生物として考えると、生存しやすい生物とは食べ物が少なくても、又は粗食でも生きていける生物です。

それが強い生物です。

 

沢山食べないと生きていけない生物は生存しにくいというのが自然の摂理です。

人間もその例に漏れず、餓死には強いですが食べすぎには弱いです。

そして食事、つまり栄養をたくさん摂ったとしても人の栄養の処理能力は決まっているので、必要以上に食事をしても意味はありません。

 

正確な情報ではありませんが、ケニア人は食事による摂取カロリーより、生活と運動による消費カロリーの多いネガティブエナジーバランスにあるそうです。

(参照リンク:ケニア!! | 藤原新

私がケニアに行った時も、ケニア人の選手は粗食でも全然走っていたのを目の当たりにしているので、余計にスポーツのパフォーマンスにおける食事の効能はかなり限定的なものだろうなと思っております。

むしろ、場合によってはたまには栄養が足りないほうがパフォーマンスが上がるのかもしれません。

(注意してほしいのが今回の話はスポーツのパフォーマンスにのみ焦点を当てて話しています。粗食が食事として真に理想的なのか、健康的かどうかはまた別の話です)

 

最後に食事の大事な役割として精神的な効果があります。

食事には精神に対してプラスやマイナスの効果があるということです。

 

凄い当たり前のことかもしれませんが、食事は決して栄養を摂れていればいいわけではありません。

選手によっては栄養摂取を重視した効率的ともいえる食事によってストレスが溜まり、体重が増えたりパフォーマンスが悪化したりすることもあります。

これではいくら栄養を摂取出来ていてもスポーツ選手にとっては無意味です。

 

なんでもウサイン・ボルト北京オリンピックの時に好物のマクドナルドのチキンナゲットばかり食べていたそうです。

栄養の観点からすればあまり望ましくない偏食ですが、それでも彼は世界一のスプリンターです。

他の選手がこれをマネしても世界一になることはおそらく無いでしょう。

なぜこうなるのか科学的には何の説明もできませんが、それが現実です。

栄養を摂ることは確かに大事ですが精神にプラスの影響があるのであれば、体調を崩さないのであれば栄養的には不要なものを摂っても、結果的にはそのほうが良いときもあるのです。

 

今回の記事も自分で書いていて話が二転三転しているなと思いますが、正直食事については私もわからないことばかりなので、こんな内容になってしまっています。

 

とりあえずまとめると栄養が十分足りる程度にバランスよく食べて、特別な効能を求めず、体と心の調子を整えることを目的に摂るのが良いのではないか、ということです。

多少なりとも参考になれば幸いです。

 

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