スポーツにおける目の使い方
今回のお話は恐らくブログ初めてのランニングにほとんど関係ない記事です。
知人より教えてもらい、ランニングにはあまり活きないけど単純に面白いと思ったので記事にまとめました。
早速、スポーツでの目の使い方について書いていきたいと思います。
今回取り上げる使い方は3タイプになります。
まず一つ目は『点・ポイント』で見る使い方です。
これはあまり説明は必要ないかと思います。
普段、多くの人が基本的にはポイントで目を使っているかと思います。
例えばこの記事を読んでいるときも『例・え・ば…』と一文字ずつくらいで視線を移動しているはずです。
これが点・ポイントで見るということです。
スポーツなら野球でバッターがボールを見たり、アーチェリーの選手が的を見るときにこのタイプの使い方をするかと思います。
次は『枠・フレーム』を見る使い方です。
これは対象となる物体の外枠・フレームを見ている状態に当たります。
視界内にある一つの対象全体をとらえる感じですね。
点・ポイントに比べて視点が広がっている分、大きな動きをとらえるのに向いていると考えられます。
当てはまるスポーツシーンとしてはテニスのシングルスで対戦相手を見ているだとか、或いは格闘技だとか1対1形式のものが考えられます。
これも多くの人が自然に使っている方法なのでそれほど違和感がないかと思います。
最後、三つ目が『空間・スペース』を見る方法です。
これが分かりにくくて、そして面白いと思います。
『空間・スペース』を見るというのは特定の物体・物質に視点を合わせるのでなく、目の前の空間全体を見るようにします。
この説明だけだと訳わからないですよね。
これは固体ではない空間・スペースを一つの形・塊として認識してその形の変化に目を向けるという目の使い方です。
2つ目の枠・フレームを捉える使い方の応用に近いでしょうか。
こうすると視界内の無数のものの動きを、一塊の空間の形の変化として同時に認識することができます。
人間の目(というか脳)は同時に二つのものを見ることはできませんが、この方法だと間接的に複数の物体の動きを捉えることが出来るようになるのです。
なので例えば右からくる人と左からくるボールを同時に認識することができたりします。
(正確に言うと右からくる人と左からくるボールによって空間の形がかわることを認識できる、ですかね)
また表現を変えると自分の動くことが出来る空間・スペースを見るとも言えます。
人間の体は固体なので他の固体、人やボールや椅子や壁を透過することは出来ません。
空間・スペース=移動・動作可能な領域ということです。
これは多数の物体を同時に認識しないといけないスポーツ全般で役に立つと思います。
サッカーやバスケ、テニスのダブルスなどいろいろ応用は効きそうです。
ただ残念ながらランニングにはあまり活用できなさそうです。
強いて言うならトレイルランニングで使えるでしょうか。
なお空間・スペースを見る使い方はやるだけならそれほど難しくはないです。
しかし空間・スペースを見続けること、スポーツの場で実践することは難しいです。
これは人間の目の基本的な使い方が点・ポイントであるからです。
もっと言うと人間の目は何かあるとすぐにある一点に集中しやすいです。
何かあるとすぐ一点に集中してしまうのでフェイントに引っ掛かるし、マジックに騙されるのです。
字を読むときとか日常過ごす分には点・ポイントで十分いいですが、スポーツの多くの場面では隙を生むことになるので、空間・スペースを見る訓練は結構有用なのではないかと考えられます。
今回はここまでで。
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