ランニング言いたい放題

日本ベアフットランニング協会公認コーチ、Vibram FiveFingers トータルアドバイザー。走るのが好きな人|裸足で走ったりケニアで走ったり|メインテーマは『ケニア人ランナーの動きの再現』です。お問合せ:hadashi.rc@gmail.com。by須合拓也

速く走るために運動神経を向上させる方法について

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今回は速く走れるようになるために運動神経を良くする方法について考えてみたいと思います。

 

 

スポーツではよく運動神経、運動神経と使いますが、そもそも運動神経とは何でしょうか。

ネットでとりあえず運動神経と調べると、

デジタル大辞泉の解説

うんどう‐しんけい【運動神経】
1 意識的な運動をつかさどる末梢神経。骨格筋を収縮させる興奮を身体の末端まで伝え、随意運動を起こさせる。→感覚神経
2 スポーツや技能などを巧みにこなす能力。

上記の様に出てきました。

今回のテーマの運動神経は「2 スポーツや技能などを巧みにこなす能力」のことですね。

 

1の意味の末梢神経を良くする方法なんでありません。

全身手術してサイボーグになるくらいしか方法はないでしょう。

(それはそれでSFチックな感じがして魅力的ですが)

 

閑話休題

 

運動神経、つまりスポーツや技能などを巧みにこなす能力とは何なのかと、それがランニングにどう影響するのか説明していきたいと思います。

 

運動神経がいい人はどういう人なのかというと、どんな種類のスポーツをやっても他の人よりも速く上手くできる人のことを指して言うと思います。

野球をやればホームランが打てるし、サッカーで鋭いシュートを放てるし、走っても速い、ということですね。

文字通り巧みにこなす能力ではあるのですが、別の言い方をすると「多種多様で複雑な動きが脳内でパターン化されており、瞬時に組み合わせて実行できる能力」ともいえます。

 

より詳しく説明していきます。

 

野球のバッティングで例えてみましょう。

イチローのバッティングフォームはきれいですが、それを他人が形だけでもマネすることは可能でしょうか。

これはスピードを問わなければ可能だと思います。

イチローのフォームをスロー再生したときのようにマネすることは誰でもできるでしょう。

イチローのバッティングフォームに限らず、どんな一流の選手の動きであっても、ゆっくりであったり、或いは一部だけマネするのはさほど難しいことではありません。

ただ、これを実際のスポーツの場面で出来る人と出来ない人に分かれてしまうのは、体の問題というよりもむしろ脳の方に問題があります。

 

つまり脳内で体全身の多種多様で複雑な動き方がパターン化されていて、必要な時に必要な速さと組み合わせを、脳から体へ瞬時に命令できるかどうかにかかっています。

 

これこそ一流のスポーツ選手が、または運動の得意な人が運動神経が良いと言われる所以です。

 

人間の体は基本的には同じにできていて、その体の性能の伸びしろには限界があります。

筋トレをすれば誰でも大抵筋力はつきますが、かといってスーパーマンにはなれません。

しかも筋力があったとしても誰でもイチロー選手になれるわけでもありません。

 

ある意味、スポーツにおいて大半の問題はハードではなくソフトにあるといえるのではないでしょうか。

 

では、俗にいう運動神経を良くするためには何をすれば良いでしょうか。

 

これは単純に様々なタイプの運動をして、頭の中に多様な運動パターンを”学習”するに限ると思います。

具体的にはサッカーの選手であっても野球をやってみたり、テニスをやってみたり、ボルダリングをしてみたりなどにあたります。

専門種目以外の運動をトレーニングに取り入れることをクロストレーニングと言いますが、今回の話がまさにそれにあたります。

 

クロストレーニングはケガの予防に効果的であると言われていますが、運動神経が良くなる効果もあり、それによってランニングの能力向上にも影響があると私は考えています。

 

何故運動神経が良くなるとランニングにいい影響があるのかというと、人間の走る動き自体が複雑な運動だからです。

 

多くの陸生哺乳類の様な四足歩行と比べると人間の直立二足歩行は動作中に転倒しないようにバランスをとることが非常に難しい運動です。

走るとなるとそれに輪をかけてバランスを取ることが困難になります。

 

しかも本来人間が走る環境は平らではない不整地なので、その環境を倒れずに直立二足で疾走するというのは、一歩ずつ微妙に違う動きが瞬時に必要な運動なのです。

ただ単純な動作の繰り返しではないため、運動神経の良し悪しがケガのしにくさだけでなく、ランニングのパフォーマンスにも少なからず影響を与えるでしょう。

 

ランナーが運動神経を鍛える方法としてはランニングのトレーニングではなかなかしない動きのあるスポーツをするといいと思われます。

ランニングは基本的に前方向に進む動きなので、横方向や後ろ、上などに動くスポーツがいいでしょう。

 

具体的にはサッカー(+フットサル)、テニス、バドミントン、バスケット、ボルダリングあたりがランニングにない動きが多く、普段のトレーニングにも導入しやすいと思います。

 

ただ、球技系のスポーツは利き腕や利き足ばかり使ってしまい、左右のバランスが悪くなりやすいので注意が必要です。

クロストレーニングを考えるなら利き腕利き足以外も使う必要があるでしょう。

 

また、あくまでクロストレーニングとして他のスポーツをするのであれば、単純に勝敗や記録を気にするのではなく、上手くきれいに動けているかが目標になると思います。

 

皆さんもクロストレーニングを通して運動神経を鍛えてみてはいかがでしょうか。

 

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