体幹連動トレーニング「インターロック」の注意点について
前の記事(ケニア人に近づくための体幹連動トレーニング - ランニング言いたい放題)にて体幹を連動させるためのトレーニング「インターロック」を紹介しましたが、こちらを実施する際の注意点についてまとめたいと思います。
インターロックトレーニングのポイントは3つあります。
- 最大脱力
- 最大振幅
- 最大瞬発
一行にまとめると出来る限り力を抜いた状態で可能な限り大きく、かつ素早くタイミングよく打つことです。
一番の障害は脱力です。
日本人の大多数が体幹を動かす習慣がないため、体幹を動かそうとして手や足が働いてしまい、結果動きは同じように見えても中身は全く違ったものになりやすいです。
例えば首を動かす際に肩が動いてしまって、背骨が波打つように動かないことはよく見られます。
或いは腰を前後に動かすときにお腹や背中ではなく、足で動かしてしまう人もいます。
こうなるとインターロックのトレーニングとしては効果がありません。
ケニア人をはじめとしてアフリカ系の人にとってはダンス、つまりインターロックの動作は習慣的日常的なものです。
あいさつとか食事とか入浴とかと同レベルだと思ってください。
なので自然な状態で力まずにやるものです。
日本人だと勤勉なものですからトレーニングというと、ついついやりすぎてしまう傾向にありますが、このトレーニングに関しては逆効果です。
テレビ見ながらやるくらいの気持ちで十分です。
最大振幅と最大瞬発も脱力が出来ていないと難しいでしょう。
大きく速く動こうとするとどうしても力みやすいですが、必要ない力があればあるほど可動域は狭くなり、スピードも落ちます。
良く鞭のように動くとはいいますが、まさにそのようなイメージです。
振り子やブランコでもいいです。
力を抜いて体をしならせタイミングよく勢いをつけてリズムを打つ、波に乗るように動かします。
大きく速く動かすのに大きな力は必要ありません。
力まずに動くことが出来れば限りなくケニア人の、アフリカ系のアスリート特有の自然で野生動物のような動作に近づいてきます。
併せて気をつけたいのは運動の強度です。
始めはすぐに筋肉痛などなりやすいと思いますが、疲れたらトレーニングはやめた方がいいです。
日本人はケニア人に比べ胴長なため体幹を動かすためには多少力が必要で、腰痛や椎間板ヘルニアになりやすいです。
また慣れないうちはインターロックトレーニングをした後は走らない方がいいです。
これは体幹が疲れた状態だとバランスが崩れやすく、ケガにつながりやすいうえにトレーニング効果が低いからです。
(ウエイトトレーニングで体幹を一番最後にやるのと同じですね)
なのでインターロックトレーニングをした際は走らないか、走っても軽めにとどめておくなど注意が必要だと思います。
最後に注意点ではありませんが、インターロックトレーニングは慣れてきたら自分の好きな曲に合わせて行うとモチベーションが上がって継続しやすいです。
リズムのある曲であればどんな曲であっても出来ると思います。
ただし演歌や盆踊りのようなリズムのない曲ではできません。
これだけは注意が必要です。
始めはなかなか難しいうえに疲れやすいと思いますが、慣れると好きな音楽のリズムに乗って動けるようになり非常に楽しいので、気をつけながらも取り組んでいただきたいです。
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